たかが4~5年やって、一端風情の方もいるようですが、
どんな業種でも本質が見えてくるのは10年以上かかるものです。
難しい職業になればなるほど30代半ばまでは研修が続きます。
昔は、「箱持ち3年」とも言われました。
今、葬儀社にお務めで普通に仕事が入っているように感じることが、
いざ自分でやってみると、月 一件受注する大変さが身に染みると思います。
そんなに、甘いものではありません。
さらに、経済的にも、ご家族に影響を及ぼすことと思います。
現在、インターネツトの影響もあってか、「葬儀価格は底値」と言われています。
30万なら30万、給料がでているのであれば勤めている方が賢明です。
同業他社への転職先が決まらず、自分で独立せざる得ない結果で
大成されたケースは見たことがないです。
隣の芝は青くではないですが、みな同じようなものです。
私の会社も実際は、個人の借入で成り立っているようなものです。
イヤだったのが、二代目、三代目の社長です。
大半の彼らは、選ばれて社長になったわけではありませんので、その面では
勤め人の辛いことろです。
しかし、二代目で、さすがだなと思う人もなかにはいます。
共通していることは、若い時に外の飯を食っているということ。
葬祭業以外ですと、更に親の知恵がうかがえます。
この様な社長はいきなり息子を、専務とか常務など、ふざけたことはしません。
また、一番下から始め社員に認められ今の地位を築かれた二代目は本物だと思います。
勤めているひとで大切なことは、人とのかかわりです。
何も難しい本を読む必要はないです。
廻りの方を大切に思い接することだと思います。
ギフト屋さん、花屋さん、看板屋さん、料理屋さん、人材さん
様々な外注関係者に我々は助けられて業をこなしています。
自分の親位の外注先の方へ横柄な態度で接している輩や罵声を発している輩を嫌というほど見てきました。
このような人はどこにいってもダメですね。
いつか自分が困っているとき、この人たちが助けてくれます。
挨拶ができるか、回りの方とコミュニケーションが取れるか、ズルをしないか、当たり前ができていない人が多い業界だと思います。
このページは業界関係のひとだけが読んでいると思いますので、
悩んでいるとき、行き詰ったとき、私で良ければ話してみて下さい。
業界の先輩として、できることはこの位です。
最後に一つだけ確かだと思うことを申しあげます。
「自分でやったことは、自分に返ってくるということです」
不満がある自分は、以前に自分が行ったことが逆に自身に
降りかかっているだけだと思います。
偉そうなことを言っていますが、私も20代、30代では
わかりませんでした。
今の現状で生きるか、過去に戻って生きるか、未来に向かって生きるか、
この三つの世界で全て苦しいことは有り得ないと思います。
また、老婆心ながら申し上げると引く時こそ勇気が必要ですし、
逆に最大限の防御になっていることもあることを申し添えます。
決めるのは、あなた次第です。
貴殿のご活躍を祈念いたします。
さいたまNPO市民助葬会
代表理事 羽鳥 雄一郎